TOP > 事業計画 / Last update: 2017.7.9
以下に掲載の事業計画案等は、2017年6月4日開催の本会評議員会で承認されました。
本ページには、『図書館界』69巻1号(2017.5)掲載の日本図書館研究会決算・予算・事業計画関連文書のうち、事業計画(案)と各役員による説明・呼びかけ文を掲載しています。決算・予算表等は省略していますので『界』と合わせてご覧ください。
日本図書館研究会では新年度となり,次代を担う若い人たちが新たに理事として加わりました。 また4月には長年活動の拠点となっていた大阪市北区から大阪市西区に事務所を移転しました。 新しい事務所開設を機にさらなる飛躍を目指したいと考えています。 ところで『日本の図書館2016』によると,しばらく低迷していた公立図書館の貸出冊数や 予約,相互貸借などの利用数は僅かながらも増加に転じており,減り続けていた資料費も5億 円余り増加しています。しかし,いずれの指標とも2010年頃の水準に戻るにはまだまだ時 間が必要です。 また職員について見ると,専任職員は1万394人(うち司書・司書補有資格者は5,415人) と減少が続いており,それを補う非常勤・臨時職員が1万6,674人(同9,357人),委託 ・派遣職員は1万1,718人(同6,763人)と増え続けています。また有資格者の割合は, 専任職員では52パーセントであるのに対し,非常勤・臨時職員や委託・派遣職員の場合は,各 々56.1%,57.7%と高くなっており,図書館の現場がこの人たちによって支えられてい ることを示しています。 なお職員の減少傾向は大学図書館でも同様で,専従職員数は4,442人で97人減,非常勤・ 臨時職員は4,184人で134人減。派遣職員等は3,749人で75人の増となっています。 大学図書館は総数でも156人も減少しており,公立図書館以上に厳しい状況になっています。 図書館職員の減少は,図書館界の将来にとっても大きな影を落としており,当会の会員数の減少 にも繋がっています。今後,なお一層当会への入会や研究集会等に参加してもらえるような働き かけを強化していく必要があります。会員の皆さんも周囲の人たちへの声かけなど,会員増への ご協力をよろしくお願いいたします。 ◇ ◇ ◇ ◇ 2016年度の一般会計決算を見ると,支出については会の活動に支障がでないように配慮しつ つ節約に心がけ,それなりに成果は上がっていると考えていますが,個人会員の減少に加えて, 団体会員の減少も続いています。これは会誌『図書館界』を置いていない図書館が増えているこ とを意味しています。さらに出版不況などの影響を受けて出版社からの広告収入が伸びない状態 が続いており,予備費が年々減少する厳しい状況にあります。 他方,特別会計の方も『図書館資料の目録と分類』を除き,書籍の売れ行きは低迷しています。 新しい刊行物がなかったことが原因ですが,現在複数の出版計画が進行しており,2017年度 以降の販売収入の増加に寄与できればと考えています。 日本図書館研究会では,2016年度に創立75周年記念事業を実施することを決定し,201 7年度からはいくつかのワーキングチームを立ち上げて,『75周年記念誌』の編集・発行をは じめとする具体的な作業に取りかかる予定にしています。しかしこの作業は,理事や評議員とい った役員だけではなし得るものではありません。多くの会員の皆さまの協力がなければ実現が難 しい事業です。詳細が決まり次第,会員の皆さまにお知らせしますので積極的なご協力をお願い いたします。 以下に掲載する事務局長および各委員長,担当からの提案説明,事業計画,予算案などの内容を 検討していただき,6月4日開催の評議員会(当会の実質的な最高議決機関)の審議に向けて,会 員の皆様が多くのご意見,ご提言をお寄せ下さることを期待しております。お寄せいただいたご 意見等は当日の討議の資料として活用させていただきます。 (まえだ あきお)
2016年度決算は,特別会計(第2・第3を含む)は順調でしたが,一般会計で厳しい結果とな りました。 まず一般会計の《収入》について説明します。「会費」収入が,残念ながら予算を37万5千円下 回りました。理由としては,会員数750名で予算を立てたところ,730名程度にとどまったこ と。また昨年度も説明しましたが,会員の皆さんの会費納入のタイミングによって15年度収入に 計上されたり16年度収入に計上されたりの違いが生じることです。昨年同時期は,16年度会費 を15年度に前納された会員が239人おられ,会費納入者数も実際の会員数より30以上多くな っていました。その分16年度が少なくなったのです。また団体会員の納入件数が,昨年同時期と 比べて27件23万円減少しています。これもたまたま15年度に計上されたか16年度に計上さ れたかの違いです(団体会員数はほぼ横ばいの状況です)。 「『界』売上げ」も予算を約6万4千円下回りました。書店等を通じて『界』を購入する団体が減 少しているということです。「広告料」「雑収入」は予算を上回りました。結果として,《収入》 全体では,当初予算から見て約37万2千円の減収となりました。 次に一般会計の《支出》です。すべての費目を予算内に抑えることができました。しかし,予算額 を大きく下回る費目が散見されます。その一つは「会合費」と「研究助成費」です。会計の透明性 を高めるため,編集委員会,研究委員会関係の決算を,15年度から予算額ではなく実際の支出額 を計上する形に改めましたが,その結果,16年度決算では,編集委員会関係予算(会合費)30万 円に対し支出169,126円,研究委員会関係予算(会合費,研究助成費)70万円に対し支出4 36,213円となりました。残金が多いと感じられるかもしれませんが,両委員会については, 日図研の中心的な活動を担っているため予算にゆとりをもたせることが必要です。特に研究委員会 においては,研究大会や図書館学セミナーの参加費収入と必要経費(支出)とが必ずしも一致せず, 場合によっては赤字となることもあるため,多めの予算計上が欠かせません。 「組織強化費」は執行額がわずかですが,入会パンフレットの配布などを行いました。「国際交流 費」はここ数年執行されていません。いずれも,17年度に改善を図る予定です。 特別会計に移ります。刊行物の売上げ額を示す《収入》は,2016年度も予算を約24万円上回 りました。『図書館資料の目録と分類』増訂第5版が引き続き好調でしたが,他の売上げは低調で した。 一方の《支出》は,「出版物印刷費」において『目録と分類』増訂第5版の増刷を行いました。ま た16年度末刊行予定であった『文化の朝は移動図書館ひかりから』(オーラルヒストリー研究グ ループ編著)の完成が4月半ばにずれたため,支払いも17年度に持ち越しました。「役員選挙費」 は,17−18年度役員選挙を実施し,ほぼ予算額どおりの支出となりました。「上海市図書館学 会との交流費」は,上海で開催された国際図書館学セミナー発表者の旅費です。 第2特別会計(図書館研究奨励賞基金)に移ります。《収入》は利息が多く付きました。《支出》 は16年度受賞者(p.63参照)への副賞と事務費です。 第3特別会計(75周年記念事業積立)は,創立75周年を迎える2021年度までの5年間限定の 特会です。《収入》が寄附金を含めて約105万円ありしたが,《支出》はなかったためそのまま 繰り越しました。 以上の結果,2016年度は,一般会計309.8万円,特別会計2156.9万円,第2特会10 93.2万円,第3特会105万円と,多額の繰越金を確保できました。しかし一般会計の単年度収 支は,収入の合計額836.3万円(前年度繰越金を除く)に対し,支出額が988.2万円で,支 出が収入を約152万円も上回っています。この中には第3特会への繰出しが約75万円含まれてい るため,実質は77万円ですが,それでも単年度収支が赤字というのは憂慮すべき事態です。17年 度は事務所の移転や出版事業による支出が多く見込まれます。研究団体として積極的な活動を展開す るには,健全な財政基盤の確保,つまり会員数の維持と会費収入の確保,単年度収支の黒字化が必須 です。理事会としても,これまで以上の努力が求められます。
2017年度は,新規事業が2点あります。1点目は本会事務所の移転です。従来の事務所が手狭に なったため,少し広い部屋(p.74参照)に移転しました。賃料はこれまでと同額ですが,新たに書 棚や会議机などの什器を購入する必要があります。2点目は,事務所移転に関連しての通信総会の実 施です。移転そのものは評議員会の承認事項ですが(本号p.74参照),現行の会則に事務所の所在 地が明記されておらず,口座開設や名義変更に支障を来している状況です。そのため会則を改正し, 会則に所在地を明記したいということです。会則改正は「総会の議決を経て改正できる」(第15条) と規定されており,通信総会を実施することになりました。 また出版事業として,17年4月,本会から数年ぶりに新刊『文化の朝は移動図書館ひかりから』が 刊行されました。オーラルヒストリー研究グループが長年にわたって取り組んできた研究成果の集大 成ともいえる図書です。このほか,出版計画の新たな提案が2点あり,17年度内の刊行をめざしま す。 『界』オープンアクセス事業(以下,OA事業)のJ-STAGEへの移行は,15年度から取り組んできた事 業です。CiNiiでの公開は17年3月末で終了のため,元々は16年度中にJ-STAGEへの移行を実施す る予定でしたが,作業の遅れにより,17年度からの実施となりました。詳細は,本号p.70をご 覧ください。 創立75周年(2021年)記念事業の企画と実施は,16年度から開始されたものです。今後,具 体的な企画をさらに検討し,実施につなげていきます。 その他の恒常的事業として,研究大会,研究例会,特別研究例会,ワークショップ等の開催があります。 また国際図書館学セミナーは,17年度は国内開催となります(図書館学セミナーは非開催です)。 ブロックセミナーの開催も継続します。16年度は中国ブロック(9月)と九州ブロック(17年2月) での開催でした。全国9ブロックでの順次開催が理想ですが,ブロックの代表である評議員と地元の図 書館員との連携・協力など,実施のための体制づくりが困難な状況もあるようです。しかし,会員どう しの交流促進やブロック内の図書館活性化のためにも,ぜひ本事業をご活用下さい。
2017年度予算案は,16年度の内容をベースに編成しましたが,16年度と異なる点がいくつかあり ます。 まず一般会計の《収入》です。「会費」収入のうち,個人会員数を700人で予算化しました。16年度 末の会員数が721人となり,残念ながら会員の減少傾向が続いています。会費収入の減少は当会の運営 ・研究活動に影響を及ぼしかねません。日図研として魅力ある研究会活動を行い,それによって多くの会 員・非会員の参加を促し,会員増につなげていくことが会員獲得の基本と考えています。どうか当会の活 動に積極的にご参加ください。 次に一般会計の《支出》です。ここは,16年度からの変更が多くあります。まず「研究助成費」のうち 図書館学セミナーのための予算15万円を省きました。17年度は国際図書館学セミナーの開催年に当た り,図書館学セミナーを開催しないためです。 「雑誌刊行費」では,事業計画案で述べたとおり,『界』OA事業のJ-STAGEへの移行予算を計上しました。 68巻の搭載作業が遅れたため,17年度は68巻,69巻の2年分の経費を計上しています。 「国際交流費」はしばらく執行がなかった費目ですが,16年度評議員会において,特別会計の「上海市 図書館学会との交流費」を一般会計に移すべきとの指摘をいただきました。これを受けて,両費目を「国 際交流費」に一本化し,予算30万円としました。17年度に国内開催される国際図書館学セミナーの経 費等,国際交流全般に充てます。 「通信費」では,事業計画案で述べた通信総会実施のための費用を計上しました。 「事務局費」では,従来どおりの予算に加え,事務所移転にともなう備品・消耗品の購入予算を追加しまし た。また「予備費」では,新事務所の礼金20万円のほか,引っ越し代,書棚・会議机等の什器購入費とし て約96万円を確保しました。しかしながら,17年度は「会費」収入の減少が見込まれるため,やむをえ ず特別会計から140万円を一般会計に移す措置を採りました。この点,会員の皆さまにはご理解いただき ますようお願い致します。 なお,事務所移転を機に「組織強化費」を執行して入会案内パンフレットを新規作成し,会員獲得につなげ ていく所存です。 次に特別会計の《収入》です。『目録と分類』増訂第5版は,16年度と同額にしました。17年度は,新 たな刊行物として『文化の朝は移動図書館ひかりから』が出ます。この売上げを計上しました。 一方の《支出》は,「出版物印刷費」として200万円を計上しました。これは新たに,岩猿敏生著作集, 伊藤昭治著作集という2点の出版企画が提案されていることを見込んだものです。また,上述のように 「上海市図書館学会との交流費」30万円と事務所移転経費を加え,140万円を一般会計に移します。 第2特別会計は,《収入》《支出》とも16年度と同様の予算編成です。 16年度に新たに設けた第3特別会計(75周年記念事業積立)は,創立75周年記念事業を実施するため の基金を積み立てるものです。会員からの寄付金のほか,一般会計の「雑収入」を振り替えて積み立てます が,振り替えは,21年度までの特例措置です。 以上のとおり,17年度は事務所の移転を皮切りに,『界』OA事業,『ひかり号』ほかの出版事業など,大 きな出費をともなう予算編成となりました。そのため,一般会計は会費収入と前年度繰越金だけでは支出を 賄えず,特別会計から140万円を繰り入れるという提案を行いました。事務所移転に多額の経費を投入す ることについては,理事会内でも慎重な意見が出されましたが,新事務所内の会議スペースを有効活用し, @理事会や委員会活動の活性化を図る,A研究グループや会員どうしの会合にも使用いただき,会員へ還元 を図る,B日図研以外の団体は有料で使用できる,などの方針で運用し,会員に還元したいと考えています。 最後に,例年のことですが,個人会員数を減らさず,新たな会員を獲得していくこと,また会員一人一人が 日図研の活動に関心を持ち,会を支えているという自覚を持っていただくことが,会の活動維持・充実のた めに何よりも重要です。今後も引き続きご協力をお願いいたします。 * * * * * ここに掲げた決算報告,事業計画・予算案の審議と承認は評議員会の役割ですが,会員の皆さんの声を多く 反映させたいと思いますので,メールやFAX等でぜひご意見を事務局までお寄せ下さい。当会の運営や行事に ついての感想・要望等でも結構です。 送 付 先:下記参照 送付期限:2017年5月29日(月)必着 評議員会:2017年6月4日(日)午後開催
入会申込や会費納入についての問い合わせ等は,事務局までメールにてお知らせください。なお,本会HP (http://www.nal-lib.jp/)に入会申込フォームや行事案内その他の情報を掲載しています。 新事務所には,毎週月・木曜日の13時〜17時に事務局員が常駐しています。直接の連絡はこの時間帯に お願いします。ただし,緊急の場合以外はできるだけメールまたはFAX,文書でご連絡ください。 〒550―0002 大阪市西区江戸堀2−7−32 ネオアージュ土佐堀205号室 TEL&FAX:06―6225―2530 E-mail:nittoken@ray.ocn.ne.jp (まつい じゅんこ 大阪芸術大学)
今期より『図書館界』編集委員長を務めることとなりました。もとより経験も能力も十分ではない身ではあり ますが,他の編集委員と力を合わせて,伝統ある『界』を引き継ぎ,会員の皆さまの期待に応える充実した誌 面を目指したいと考えています。どうぞお力添えをお願いいたします。 以下,本年度の計画等をご紹介します。 1.《論文》と《現場からの提言》 『界』は学術雑誌としての性格と,現場の実践を重視した現場に資する活動や研究の発表の場という二つの 側面を備えています。誌面の最も大きな柱は,査読付き論文誌として図書館情報学の新しい学術的知見の公 表の場となることであり,会員の皆さまからの投稿論文が『界』の核となります。 投稿論文の枠として,学術的な《論文》と,より実践的な報告・提言という位置づけである《現場からの提 言》があります。アカデミックな学術活動と図書館現場から生まれる理論や実践をともに重視してきた本会 の特長を示した枠組みでもあります。いずれも査読者による評価を経た上で掲載の可否を決定します。 皆さまの積極的な投稿をお待ちしております。 2.《書評》と《新刊紹介》 書評や新刊紹介は会員の皆さまへの重要な情報提供です。掲載本数が減少傾向にありましたが,今年度は積 極的に掲載していきたいと考えています。編集委員会から執筆を依頼させていただいた際には,ぜひご協力 ください。また投稿も受け付けています。1ページもしくは2ページでご執筆いただき,編集委員会までご 送付ください。採否の判断は委員会で行いますのでご了承ください。 3.《エコー》 論文にはならない会員のみなさまの声をお伝えいただく手段として,《エコー》を用意しています。原則と して1ページまでの原稿としています。投稿したい内容・分量に応じて,このカテゴリーもご活用ください。 4.特集等 例年通り,国際図書館学セミナー及び研究大会の特集も掲載の予定です また特に必要と認める場合には,上述の種類に当てはまらない記事を特例的に掲載することもあります。編 集委員会までご相談ください。 5.『図書館界』68巻の報告 昨年度の『図書館界』は以下のような内容でした。 ・《論文》6本 ・《現場からの提言》2本 ・《特集:第57回研究大会》グループ研究発表8本,シンポジウム・パネリスト発表5本,討議 ・《特集:この困難な時代にあって図書館は何をすべきか》論文8本 ・《書評》6本,《新刊紹介》5本 ・《エコー》1本,《追悼》等 投稿論文の掲載が計8本となり,一昨年度に続いて少なめの本数となりました。投稿いただいた論文の審査が 遅延する事態が生じたことも一因であるため,今後は査読に関する体制の見直しを行い,こうした事態が起こ ることのないようにする所存です。 投稿・寄稿くださった皆さまに御礼申し上げるとともに,引き続いてのご協力をお願い申し上げます。 6.400号記念特集号(70巻1号)の準備 刊行時期は次年度となりますが,50号ごとの企画である400号記念特集号(70巻1号,2018年5月 刊)の準備を開始します。2009年後半以降の図書館界の動向や発展を,文献レビューによって整理・評価 し,約10年の図書館界の動向がわかるように構成するものです。ご期待ください。 7.J-STAGEからのオープンアクセス 国立情報学研究所のNII-ELS事業終了に伴い,CiNiiから行っていた『界』オープンアクセスを,J-STAGEに移行 します。詳細は本誌p.70をご覧ください。またこれに伴い,版面構成を一部変更します。 以上,今年も編集委員一同,『界』の内容充実に努めてまいります。よろしくご協力ください。 (まえかわ あつこ 三重大学附属図書館)
このたび,研究委員長の大役を仰せつかりました。これまでの研究委員長に比べると若輩であるため,行き 届かない部分もあろうかと思いますが,会員の皆さまや研究委員等のお力添えをいただきながら,研究活動 のさらなる伸 展を目指していきたいと考えています。 以下,会員間の研究成果の発表・交流・学習等の場として,研究委員会が今年度担当する主な事業をご紹介 します。 1.研究大会の開催 2017年度(第59回)研究大会は,2018年2月〜3月に,兵庫県内を会場に2日間の日程で開催 する予定です。例年と同様,1日目は個人会員と研究グループの研究発表を行っていただき,2日目のシ ンポジウムは図書館に関わる重要なテーマについて多角的に論議を行いたいと考えています。 大会関連のお知らせは,本誌69巻3号(9月)に個人発表等の募集を,4号(11月)に大会予告を, 5号(1月)に正式な大会案内を掲載する予定です。また,本会のウェブサイトやツイッターアカウント においても随時ご案内いたします。 2.研究例会・特別研究例会の開催 日常的な研究・活動報告の場として年間7回程度開催しています。会員・非会員を問わず基本的に申込不 要・無料で参加可能とし,広く開かれた形での開催です。発表に関心がおありの会員はぜひご連絡くださ い。なお研究グループは,研究成果の公開を,研究大会のほか,研究例会での発表で行うことも可能です。 特別研究例会は,評議員会の日程にあわせて午前中に開催します。本年度は,本号p.71に記載のとおり, 6月4日(日)に同志社大学新町キャンパスにて石塚栄二氏をお招きして開催します。 3.図書館学セミナーの開催 本年は,国際図書館学セミナー(10月頃予定)の日本開催年にあたるため,図書館学セミナーの開催は ありません。 4.グループ研究への助成 会員の皆様は,地域又は研究テーマごとに研究グループを組織することができます。また,会員7名以上か ら構成される研究グループについては,研究委員会で審査し,理事会での承認を得た上で,原則として年3 万円を2年間にわたり助成しています。助成を受けた研究グループには,研究大会や研究例会,本誌誌上な どでの研究成果の報告をお願いしております。研究グループの参加は全ての会員に開かれており,本誌誌上 で予告されることがあります。 既存の研究グループへの参加や新たな研究グループの結成については,これらの研究グループの連絡先や研 究委員会にご相談ください。 5.お願い 研究大会・セミナー等のテーマや発表者についてご希望がありましたら,研究委員会までお知らせください。 また,研究大会・セミナー等の講師のお願い・会場提供のご相談をさせていただく場合がございます。ご協 力のほど,よろしくお願いいたします。 研究活動の伸展には会員の皆様のご指導が必要不可欠です。引き続き,皆様のご協力をお願いいたします。 (ひおき まさゆき 大阪府立中央図書館)
地元で図書館をテーマに議論できる場を設けたい。気軽に足を運んで,最新の研究成果に接することができる 講演会を開催したい。地域の図書館活動の実践や,地元の図書館員の研究成果を発表する機会を設けたい。 ブロックセミナーは,こうした要望に応えるために,各ブロックの会員の申し出によって開催されます。 2016年度は松江市と鹿児島市の2会場で開かれました。開催にかかわる経費は,原則として全額を日本図 書館研究会が負担します。 ブロックセミナーは会員の最も身近なセミナーです。また,セミナーの開催は各地での会員の交流を深めていた だく機会ともなります。ブロックセミナーを通じて各ブロックにおける日本図書館研究会の活動が活発になるこ とを期待しています。 企画については担当理事の川ア,岸本にご相談いただくか,下記の事務局あてご連絡ください。 連絡先:日本図書館研究会事務局 電 話:06―6225―2530(月・木曜13時〜17時) E-mail:nittoken@ray.ocn.ne.jp (かわさき ちか ノートルダム清心女子大学)(きしもと たけふみ 京都産業大学)