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第347回研究例会

図書館が本を貸すから本が売れない?


研究例会は会員以外の方も含め、どなたでも自由にご参加いただけます。ぜひお越しください。
日 時:2019年3月9日(土)19:00〜21:00
テーマ:図書館が本を貸すから本が売れない?
発表者:常世田 良氏(立命館大学文学部)
会 場:大阪市立総合生涯学習センター第7研修室
    大阪駅前第2ビル5階
    JR「大阪」「北新地」駅,阪神・阪急「梅田」駅,地下鉄「梅田」「東梅田」「西梅田」駅下車
要 旨:1990年後半,図書の売上減少を受け,作家や出版流通の関係者より,「図書館の貸出が本の売上を阻害し
    ている」という指摘が頻繁に行われた。その状況に対し,図書館と出版流通の関係者は,シンポジウム等をく
    り返し開催し,合同調査も実施した。調査の結果が出版流通業界の指摘を支持しないものであったこともあり,
    その後図書館への批判は鎮静化したかにみえたが,現在でも同様の批判が散見される。従来,情緒的な対立と
    なりがちであったこの問題について,冷静な議論を行うためには,多様な統計的数値や実証的な知見が必要と
    される。このことから,問題の理解や齟齬解消の一助となるよう,若干のデータ等を提供し,討議の機会を設
    ける。
【参 考】「公共図書館における活動と出版物の売上の関係について−主として一般書の新刊を対象とした考察−」
     常世田良『論究日本文學』104号立命館大学日本文学会
      http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/jl/ronkyuoa/AN0025722X-104_001.pdf