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第312回研究例会

デジタル文書のDAISY化:クラウド型音訳支援システム「DaisyRingsTM」を用いて


研究例会は会員以外の方も含め、どなたでも自由にご参加いただけます。事前申込も不要です。ぜひお越しください。

日時:
2015年3月16日(月)14:00〜17:00
会場:
大阪女学院大学4階407教室
*当日は南門からお入りください。
*駐車場はありませんので公共交通機関でお越しください。
 〒540-0004 大阪市中央区玉造2-26-54
発表者 :
沖田克夫氏(桃山学院大学兼任講師)
テーマ :
デジタル文書のDAISY化:クラウド型音訳支援システム「DaisyRingsTM」を用いて
要旨:
 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(差別解消法)が2016年4月1日から施行される。対策を行うことは公共図書館と公立学校には義務として強制され、民間事業者には努力義務が課せられる。
 視覚障害者用のカセット録音図書に代わってデジタル録音図書を作成するために開発された国際規格がDAISY(Digital Accessible Information System、アクセシブルな情報システム)であるが、さらに発展させ、音声・文章・画像を同期して再生できるようになっている。DAISYは、視覚障害や学習障害(LD)などの読みに難がある人々に有効なツールで、義務教育における教科書や災害時の避難マニュアル等で実績がある。しかし、一方でその作成には肉声による吹き込みでは非常に手間がかかり、他方で、閲覧や表示のために作成されている電子書籍コンテンツをそのまま音声合成(TTS)で読み上げさせるだけでは、読み間違いやアクセントの誤り、間を空けずに読み上げてしまう等などの課題があり、更に、吹き込み後の処理にも手間がかかることが普及の妨げとなっていた。
 ところが最近、(株)東芝研究開発センターが音声合成を活用し、肉声朗読では難しかった文量の多い書籍や、専門性の高い書籍の音訳を支援するクラウド型の音訳支援システム「DaisyRingsTM」を開発した。すべての人に情報と知識を保障するために朗読コンテンツを簡単に作成できるシステムとして期待できる。
 第312回研究例会では、「DaisyRingsTM」に実際に触れることを通じて、デジタル文書のDAISY化の最新状況を体験する。
参考サイト:
https://www.toshiba.co.jp/rdc/detail/1402_01.htm
準備について:
 機材は大学のPC教室、素材は講師が提供します。
 参加者に持参いただきたいものは、いずれも必須ではありませんが、@作品を持ち帰るためのUSBメモリ、A再生するためのiOSまたはAndroidの端末、Bまた、ご希望でしたらご自分で用意した素材をmDAISY図書にすることもできます。素材の.txtファイルと画像ファイルをUSBメモリ等で持参して当日申し出てください。たとえば、業務用の案内や説明文書(図付き)、また自作の絵本などです。