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第294回研究例会

高齢者一人一人の公共図書館へのニーズ


研究例会は、日本図書館研究会の会員・非会員を問わず、どなたでも自由にご参加いただけます。事前の申込等も必要ありません。
日時:
2012年12月12日(水)19:00〜21:00
会場:
大阪市立弁天町市民学習センター 第2研修室
大阪市港区弁天1-2-2 オーク2番街7階
電話: 06-6577-1430

地下鉄中央線「弁天町」西口2A出口,JR環状線「弁天町」駅下車北口より,各徒歩3分
発表者 :
読書調査研究グループ
加藤ひろの氏(吹田市立子育て青少年拠点夢つながり未来館山田駅前図書館山田分室),
村林麻紀氏(八尾市立八尾図書館)
テーマ :
高齢者一人一人の公共図書館へのニーズ
要旨:
利用が増加している高齢者のために,公共図書館はどんな資料を用意すべきか。大活字本さえ揃えておけばよいわけではないはずだ。高齢者とはかなり幅広い年代を含み,人生経験,読書経験,図書館利用経験,障がいの有無などに個々人の差異が非常に大きく,スタンダードな「高齢者サービス」が確立しているわけではない。では実際にはどんなものが求められているのか,茨木市立図書館・三木市立図書館などで高齢者の利用実態を調査し,八尾市立図書館で高齢利用者への聞き取り調査を行った。男女の利用の違いや文庫本の貸出の多さ,60代男性の爆発的な小説利用などを報告し,「時代小説好き」「新聞閲覧のみの利用」といったステレオタイプに収まらない,「エグザイル好き」など様々な高齢者の事例を紹介する。公共図書館では一人一人の異なるニーズに応えていくことこそが重要だと再認識した。