TOP > 大会・研究会等 > 研究例会 > 2009年度 > / Update: 2009.11.3
現在,日本図書館協会図書館学教育部会長であり,文部科学省「これからの図書館の在り方検討協力者会議」のメンバーである志保田氏が,上記のテーマで発表した。
はじめに,ここ数年の司書養成をめぐる一連のうごきについて,教育基本法改正(2006.12),社会教育関連法規(社会教育法・図書館法・博物館法)改正(2008.6),図書館法施行規則最新改正(2009.4)などを時系列にそって紹介し,文部科学省が実施したパブリックコメント(2009.1,2009.4),改正司書養成科目に関する説明会(東京・大阪:2009.6),改正司書養成科目に関するQ&A(2009.7),についてもふれた。
志保田氏が2005年度より部会長となっている,日本図書館協会図書館学教育部会の取り組みについては,年度ごとに状況を説明した。2005年以来,教育部会としては,
図書館学教育部会としては,司書課程は入門課程であり,司書として働くうえでの基本的な図書館知識習得を,という理解をもとに,現時点で図書館法に示されている「司書講習科目」を土台に検討したが,現行の20単位では不十分との認識があった。ただ,単位数と時間数の関係は,特に演習科目の時間数を
これらの点については,最終的な判断は各大学にゆだねられている。
また,移行措置とその時期,今回の改訂で消えた「専門資料論」の扱い,「司書補」「司書教諭」など「司書」に隣接した資格との関係,などについても言及があった。
会場からの質問としては,前回(1996年)の改訂論議の際との相違について,「司書」資格のあり方の今後考えられる望ましい方向性について,などの点に関するものがあった。
(文責:佐藤毅彦 甲南女子大学)