TOP > 大会・研究会等 > 研究例会 > 2008年度 > / Update: 2009.1.16
学校図書館研究グループでは、これまで学校図書館と公共図書館の連携の在り方を探るため、大阪府羽曳野市、千葉県市川市、兵庫県西宮市、埼玉県さいたま市などの事例を研究してきた。それらの研究を踏まえて、今回は学校図書館支援センターの実態を検証することを目的に、「学校図書館支援センター推進事業(文部科学省)」の指定地域へアンケート調査を行い、その集計結果の報告を行った。
発表内容の詳細は『界』5月号で報告をするので、それを参照してほしい。
学校図書館の現場関係者だけでなく、支援センタースタッフや学校図書館充実に関わっている市民などが参加されており、それぞれの立場から意見が出された。支援センタースタッフの方から、支援センターの実情やこれからの問題点、市民の方からはなぜ支援センターが必要なのかなどの意見があった。
学校図書館研究グループでのアンケートの回答が、あまりに個々の実情に差がありすぎて、整理しきれなかったこともあり、学校図書館支援センターのあり方がはっきりしなかった。しかし、報告や討議のなかから、学校図書館の現場に“人”がいなければ学校図書館支援センターだけでは効果的に機能しないことが見えてきた。
参会者からは、形に囚われるのではなく、学校図書館がどうあれば子どもたちの学び、育ちのために役立つのかという基本を忘れないでほしいとの意見もあり、今後の研究の指針を示してもらった会であった。
(記録文責:狩野ゆき 灘中学校灘高等学校)