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第252回研究例会

図書館職員の研修で押さえておかねばならないこと


研究例会は、日本図書館研究会の会員・非会員を問わず、どなたでも自由にご参加いただけます。事前の申込等も必要ありません。
日時:
2008年4月18日(金)19:00〜21:00
会場:
大阪市立弁天町市民学習センター 第3研修室
大阪市港区弁天1−2−2−700オーク2番街7階
地下鉄中央線「弁天町」西口2A出口より徒歩3分。JR環状線「弁天町」駅下車北口より徒歩3分
電話:06-6577-1430
発表者 :
伊藤 昭治
テーマ :
図書館職員の研修で押さえておかねばならないこと
要旨:
 昨年4月から某市の教育委員会に頼まれて「図書館指導専門員」という名で、週に2日出勤して図書館職員の研修と、図書館運営の相談にのっている。委託制度をさせないために、なんとか利用を伸ばし、市民に役立つ図書館にしたいと思っての就任だが、これまで何年も続いた図書館の古い体質を変えることは容易なことではない。
 そうした中で先ずやらなければならないと思ったのは図書館職員の意識を変えるという仕事であった。そこで毎週一回、閉館後、勉強会をすることにした。利用者の期待に応えるために、図書館員として最低知っておいてほしいと思うことを、日常業務のなかの具体的な事例を基に設問をし、回答をさせている。机上論で答えられないだけに難しいようである。大学でなにを勉強してきたのかと叱りながら、図書館の基本的な役割を教え、職員共通の理念にしていくのである。それに今感じている仕事上の疑問の相談に乗っている。職員にも自信が持ててきたのであろうか、貸出しも増え日常業務に活気が出てきた。利用者からも「職員の応対が良くなった」とか、「読みたい本が増えた」と褒められるこの頃である。
 今回の例会では勉強会の内容を紹介し、今現場の図書館員に必要な研修はなにか、それは図書館学教育で教えられているか、大学での教育が実務に役立たない机上論や、話題性を追うだけの内容になっていないか、また行政当局の図書館活性化への発想や施策がいかに的外れなことが多いかなどを話し、図書館職員の継続的な現場研修の必要性を話題にしたい。