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第219回研究例会案内

日本在住フィリピン人向けの図書館サービスについて考える


日時:
2004年8月2日(月) 15:00〜17:00
時間帯が通例と異なりますのでご注意ください
会場:
大阪市立総合生涯学習センター第3研修室
大阪市北区梅田1-2-2 大阪駅前第2ビル5階
JR「北新地」北側すぐ。JR「大阪」及び阪急・阪神・地下鉄「梅田」からは南側へ、地下鉄「東梅田」からは西南へ、地下鉄「西梅田」からは東へ、各数分
電話:06-6345-5000
発表者 :
明石 浩氏(福山市北部図書館)
テーマ :
日本在住フィリピン人向けの図書館サービスについて考える
要旨:
現在,登録外国人の数は185万人を超え,総人口の1.45%を占める。その内訳は,韓国・朝鮮籍約34%,中国籍23%,ブラジル15%,フィリピン9%がおおまかな内訳であり(平成14年末統計),この4カ国籍で,登録外国人全体の8割を占める。
日本の公立図書館が行う多文化サービスとしては,この4カ国籍住民に対しての,韓国・朝鮮語,中国語(漢語),ポルトガル語,タガログ語,の4言語に英語を加えた言語で行うことが数字的に妥当と考えている。目下,英語,韓国・朝鮮語,中国語,ポルトガル語でのサービスまでは日本の公立図書館の多文化サービスとしての拡がりをみることができる。しかし,登録外国人の1割を占め,1996年の8万5千人から確実に毎年増え続けるフィリピン人に対してのサービスは,置き去りにされているように感じる。自分の経験から見ても,日本人の在日フィリピン人に対する感情は,夜の町に出稼ぎに来ている人たちというイメージも手伝って,好印象とは言えないように感じる。
公立図書館が公立である限りは,感情や印象による展開よりも,存在する数字こそが大切である。その考えにもとづき,地方都市の小さな分館で,在住フィリピン人向けのサービスを小さいながらも行っている福山市北部図書館の事例報告と,報告者が知っている,日本におけるフィリピン人向け図書館サービスについてのまとめを報告する。