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《論文抄録》
『図書館界』68巻6号 (March, 2017)

日本の公立図書館長に求められる能力に関する調査

毛利 るみこ,大庭 一郎

 本稿は,今後の公立図書館長の養成に資するため,館長に求められる能力・知識・技術について全国の公立図書館長を対象に行った質問紙調査の結果に基づいて考察した。本調査によって,館長の業務内容等の実態が明らかになるとともに,職務を遂行する上で,特に「判断・決定能力」等の10項目に対する必要性が高く,知識・技術としては「地域社会に関する知識」等の4項目に対する必要性が高いこと等が明らかとなった。結果を踏まえ,各能力の必要性の違いや館長に求められる図書館に関する専門的能力,知識・技術等について考察した。

(もうり るみこ 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター)(おおば いちろう 筑波大学図書館情報メディア系)