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スキーマ理論によるシソーラス構築を目指して

豊田　邦雄

最近情報検索の世界において，有力な検索手段としてシソーラスがクローズアップされつつある。言うまでもなく，シソーラスは縦方向の階層性と横方向の関連性という構造で成り立つとされている。
本稿では言語学，特に認知言語学の研究成果である概念のスキーマ理論を用いて，比較的抽象度の高いカテゴリーで体系化される社会科学部門，特に経済学部門に焦点をあて，シソーラスのよって立つ構造の解明を試みた。