学術情報センターの「WWW資源提供サービス」とは,学術情報センターがインターネットとWWWサーバを提供し,学協会がWWWサーバにデータを持ち寄ることで,全世界に向けて学協会情報の発信が可能となるサービスです。
日図研もこのサービスが利用でき,学情センターから案内もきていました。1996年4月15日当時,このサービスを活用しているのは18団体で,日本図書館学会は4番目という早い時期に開設しています。また図書館協会が1996年10月下旬の図書館大会にあわせて,やはり学情センターを利用してホームページを開設するという情報も入ってきました。
日図研もそろそろホームページをと個人的に思っていたとき,大阪市立大学の北克一さんから,「日図研でもそろそろじゃないですか」と打診されました。これは技術面は面倒をみるとの前提での申し出と考えて,理事会で提案し,学情センターと正式に覚書を締結しました。1996年8月5日のことです。しかしこの時期は50周年記念研究大会が11月に迫っており,実際には具体的作業は進められませんでした。
大会後,1997年4月開設をめどに具体的準備に取りかかりました。組織作りと内容に絞って考えました。一番重視したのは,日図研として組織として維持発展させていくということです。また無理をしないということでした。その結果,理事会から組織について以下のような了解をえました。
現在は『図書館界』に掲載されている内容の範囲内で掲載するという事務的な作業なので,委員会を設けず,担当という形で事務局長があたる。そこで技術面は北さん一任にして,適切な人の助けを得るように依頼しました(神戸大学図書館の渡辺隆弘さんが頑張って下さっています)。掲載原稿の用意は編集委員会関係が大阪芸術大学の松井純子さん(編集委員),研究委員会関係
>が村岡和彦さん(研究委員),その他の部分(固定部分が多い)は恵泉女学園図書館の宮崎真紀子さんと川崎が担当することにしました。英語の部分は川崎が担当していますが,必要に応じて京都精華大学の田口瑛子さんなどにも助けていただいてます。
そうした原稿はすべて北さんに送られ,北さんが整理整頓したのち渡辺さんに回り,学情センターに送られるという仕組みです。
内容については,理事会で承諾をえたものだけを掲載するという方針です。またあくまで『図書館界』が正式の媒体だということです。
こうした枠組みの中で具体的に進めていきましたが,1997年2月には一応のものができ,担当者が内容を検討して修正していきました。そして3月27日に開設できました。
なお現在掲載している内容は以下のとおりです。
7月21日に第1回の担当者調整会議を開きました。そこでは現状の問題点と近い将来にわたって視野に入れておかなくてはならない点を,各人が出し合いました。年に2回こうした調整会議の開催を考えています。
また今回から『界』に常設コラムを設け,ホームページ作成にまつわる話や,情報提供,図書館研究とインターネットといったことについて,担当者が順次執筆します。
ご期待ください。
(かわさき よしたか 本会事務局長 京都大学)