TOP > 大会・研究会等 > 図書館学セミナー > 2015年度 / Last update: 2015.10.18
2015年度の図書館学セミナーを下記の要領で開催します。
多数ご参加くださいますようご案内いたします。
参加申込は〆切ました。多数のお申込、ありがとうございました。
終了しました。ご参加ありがとうございました。
TEL:06-6910-8500
著作権に関する知識は,図書館の業務やサービスを遂行するのに欠かせないことから,その動向については,常に関心が持たれているところである。最近では,著作権保護期間の延長や著作権侵害の非親告罪化といった,著作物の自由な利用や表現の自由を抑圧しかねない内容を含むとされるTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の交渉が進められており,図書館界でも大きな関心事となっている。
また,デジタルアーカイブと著作権については,平成19年以降の文化庁での検討を通じて,デジタルアーカイブの構築に欠かせない,著作権者不明の場合の裁定制度の改善や国立国会図書館による納本資料の即時デジタル化を認める規定の新設がなされた。また,その翌年に始まった,いわゆる「三省懇」での議論を元として,国立国会図書館による絶版等資料の電子ファイルの図書館等への送信を可能とする法改正や,公共図書館等でのデジタルアーカイブ化の促進に資する見解が出されるなど,大きく発展している。
さらに,視覚障害者等の情報保障に係る著作権法改正については,障害者の情報保障を求める世界的な動向を反映し,平成21年の著作権法改正で図書館での録音図書や拡大図書等を著作権者の許諾なしで作成可能となり,最近では,視覚障害者等の情報保障のための著作権法上の措置を求める国際条約(マラケシュ条約)の批准に向けた更なる著作権法改正の検討が進められている。
近年では,このように図書館サービスの向上に大きく関係するような動向が各方面でみられているところであるが,これらについてはほとんど報道されておらず,知る機会も少ない状況となっている。
そこで今年度の図書館学セミナーでは,これらの動向をひとまとめに取り上げることで,会員をはじめとする図書館員の業務・サービスの向上に資することとしたい。
受付 | 9:30〜 |
開会挨拶・趣旨説明(研究委員長 前川 敦子) | 10:00〜10:10 |
進行:阪上 宏一 狩野 ゆき(研究委員) | |
発表1.「動向を理解するための著作権のキホン」 南 亮一(国立国会図書館関西館) | 10:10〜10:40 |
講演1.「TPPと著作権リフォームのゆくえ:図書館活動はどう影響を受けるか」 福井 健策(弁護士・日本大学芸術学部) | 10:40〜12:00 |
<昼食休憩> | 12:00〜13:00 |
講演2.「デジタルアーカイブと著作権に関する国内外の動向」 生貝 直人(東京大学大学院情報学環) | 13:00〜14:20 |
講演3.「視覚障害者等の情報保障に係る著作権法改正の動向」 野村 美佐子(日本障害者リハビリテーション協会情報センター) | 14:20〜15:40 |
<休憩> | 15:40〜15:50 |
討 議
司会 南 亮一(研究委員) | 15:50〜16:55 |
閉会挨拶(理事長 前田 章夫) | 16:55〜17:00 |
交流会 会場:レストラン ゆいま〜る(ドーンセンター1階)TEL.06-6910-8618 | 17:30〜19:30 |
参加申込は〆切ました。多数のお申込、ありがとうございました。