TOP > 大会・研究会等 > 図書館学セミナー > 2007年度 / Last update: 2007.10.14
当日参加も可能ですが、今からでもメール等でお申し込みをいただけると助かります。
『図書館界』9月号及び本WWWページにてご案内してきましたが、講師のお一人に事情が生じ、発表を辞退されましたので、変更させていただきます。ご容赦下さい。
2007年度の図書館学セミナーを下記の要領で開催します。
今回は,多文化社会における図書館サービスをテーマに、多面から論議します。ご参加くださいますようご案内します。
町の風景やテレビ番組の中で日本に暮らす外国人をみかけることが普通になって随分と経っている。1990年の出入国管理法の改正以来日本在住の外国人数は増加を続けており、1990年に初めて100万人を超えた外国人登録者数は、2005年末には200万人を超え2006年末には208万5000人となっている。また、日本の全人口に対する比率も、1990年末の0.87%から1992年末の1.02%を経て、2006年末には1.63%に達している。またいわゆるニューカマーの比重が上昇し、日本社会と「外国人」との関わりを考える論点もより多様にもなっている。こうした社会の変化の中で、各自治体・地域では様々な取り組みが行われており、「多文化共生」を謳う取り組みが掲載される自治体のホームページも増えているこうした中、では図書館という場での取り組みはどうなっているのだろうか。
ひるがえって、1970年代初めの東京都立図書館でのアジア資料収集の取り組みが先駆的な取り組みとして挙げられるが、こうしたいわゆるオールド・カマー住民に身近な図書館での取り組みとしては、1988年に大阪市立生野図書館が「韓国・朝鮮図書コーナー」を開設したのが実質的な始まりだった。
その後1990年以降の国際化・多文化化への時代の流れを通じて、個々の地域の事情に応じての多文化サービスが展開されてきた。その中では人口の17%が外国人という群馬県大泉町立図書館での取り組みのように外国人住民と図書館が一体となったサービスが展開されている事例も報告されているが、一方ではこの間の自治体の予算状況の悪化もあり、多文化サービスへの取り組みが後回しにされがちな状況が生まれている。概して自治体や学校現場での多文化住民への取り組みが逃げ場のない中での取り組みとなっているのに比べて、図書館現場ではむしろ立ち遅れているのが現状だと言えるだろう。
今回のセミナーでは、こうした状況の中における図書館の多文化サービスの今を知り、また今後を考えることとし、オールド・カマー、ニューカマーと共に、「外国人」ではないが日本においてメイン・ストリームとは異なった文化を持つ人々にとっての図書館サービス・活動からの報告を得て、多文化化した図書館サービスの状況を確認するとともに、課題と解決方向について考える。
2007年11月11日(日) |
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受付 | 13:00〜 |
進行(研究委員長 志保田務) | |
開会挨拶(理事長 川崎良孝) | 13:30〜 |
趣旨説明(研究委員 村岡和彦) | 13:40〜 |
司会:前田章夫(研究委員) | |
発表1.「多文化サービスと図書館サービス」 村岡 和彦(大阪市立西成図書館)ほか | 13:50〜15:10 |
<休憩> | 15:10〜15:30 |
発表2.「生野図書館の活動から」 山田 和伸(大阪市立生野図書館) | 15:30〜16:50 |
懇親会 | 17:00〜19:00 |
2007年11月12日(月) |
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受付 | 9:30〜 |
進行(研究委員長 志保田務) | |
発表3.「ニューカマーに対する図書館サービス」 明石 浩(福山市福山北部図書館) | 10:00〜11:20 |
<休憩> | 11:20〜11:30 |
発表4.「関西沖縄文庫の活動から」 金城 馨(関西沖縄文庫) | 11:30〜12:50 |
<昼食・休憩> | 12:50〜14:00 |
討 議 司会 村岡 和彦 | 14:00〜16:30 |
当初の申込〆切は終了しましたが、まだ参加可能です。当日も受け付けますが、直前でもメール等でお申し込みをいただけると助かります。