TOP > 大会・研究会等 > 図書館学セミナー > 2006年度 / Last update: 2006.8.22
2006年度の図書館学セミナーを下記の要領で開催いたします。
今回は、図書館活動を主として法的観点からみるということをテーマとして論議を進めることにいたします。
1947年(昭和22)年施行の教育基本法は、日本国憲法の「教育を受ける権利」を受けて制定された、戦後教育改革の根幹をなす基本法規である。以来約60年、一度も改正されることなく現在に至っているが、本2006年は政府による改正案が国会に提出されるなど(通常国会で継続審議)改正の是非をめぐる論議が高まり、注目を浴びる年となっている。また,状況的には今秋の臨時国会での改正が取り沙汰されている。
図書館をめぐる法制度については館界でしばしば論じられてきたが、多くは図書館法・学校図書館法に関わるものであった。教育基本法と図書館を結びつけた考察はそう多くなく、日常的な図書館活動の中で意識されることもあまりないといえよう。しかし、いうまでもなく図書館の多く(公共図書館、学校図書館、大学図書館)は法制上教育機関(またはその附属施設)と位置づけられており、教育基本法の動向は内容によっては図書館のあり方に少なからぬ影響を及ぼす可能性がある。
本セミナーでは、議論の高まっている教育基本法と図書館の関係を、基本法の下位にある社会教育法・学校教育法等も視野に入れて整理し、教育制度の中での図書館の位置づけやその基本的理念・機能を問い直す機会としたい。
今回のセミナーでは,4人の専門家のかたからご報告をいただくことにしている。東京学芸大学の山口源治郎さんには,教育基本法と図書館に関してお話しいただく。次に図書館とのかかわりを踏まえつつも広く日本の教育に関わる視点で近畿大学の土屋基規さんにお話しいただく。続いて,学校での教育改革という視点から札幌静修高等学校の渡辺重夫さんにお話しいただき,最後に,教育基本法と知的自由という図書館的な視点で大阪教育大学の高鍬さんにお話しいただき,全体討議へとすすめていきたい。
2006年11月11日(土) |
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受付 | 13:00〜 |
開会挨拶(理事長 塩見昇) | 13:30〜 |
趣旨説明(研究委員長 寒川登) | 13:40〜 |
司会:赤澤久弥(研究委員) | |
発表1.「教育基本法と図書館」 山口源治郎(東京学芸大学) | 13:50〜15:10 |
<休憩> | 15:10〜15:30 |
発表2.「教育基本法と日本の教育」 土屋基規(近畿大学) | 15:30〜16:50 |
懇親会 | 17:00〜 |
2006年11月12日(日) |
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受付 | 9:30〜 |
発表3.「教育改革と学校図書館」 渡辺重夫(札幌静修高等学校) | 10:00〜11:20 |
<休憩> | 11:20〜11:30 |
発表4.「教育基本法と知的自由」 高鍬裕樹(大阪教育大学) | 11:30〜12:50 |
<昼食・休憩> | 12:50〜14:00 |
討 議 コーディネーター 塩見 昇 | 14:00〜16:00 |