TOP > 大会・研究会等 > 図書館学セミナー > 2004年度 / Last update: 2004.9.25
2004年度の図書館学セミナーを下記の要領で開催いたします。
今回は、2000年度に引き続き「子どもの読書環境を考える」をテーマに論議を進めてみたいと思います。
2000年度の図書館学セミナーでは「子どもの読書環境を考えるー公共図書館と学校図書館のサービスを中心に」を実施した。子ども読書年(2000年)を契機に公立図書館では子どもに対するサービスが取り組まれ、また、専任の職員が配置されている学校図書館では児童生徒への活発な活動が展開されている中で、子どもの読書環境についてその状況と今後の課題を論議した。
その後、「子どもの読書活動の推進に関する法律」(2001年12月)が成立、「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」(2002年8月)が決定された。これを受けて都道府県で「子どもの読書活動推進計画」が作成されており、さらに多くの市町村で2004年度中の「推進計画」策定を目指して取り組みが進行中である。また、乳幼児へのサービスとしてのブックスタートも全国各地で実施されており、子どもの読書についての関心が高まってきている。
一方、学校図書館では2003年度から司書教諭の発令が義務付けられた。すでに1年を経過したが、その活動の中身が見えてこない。また、ボランティア導入による学校図書館の運営も進んでおり、学校図書館の「人」の問題は大きな課題となっている。
こうした状況の下、『図書館界』では「シリーズ・子どもの読書環境を考える」を5回にわたって掲載し、子どもの読書環境をめぐる論議を提起した。その中で、(1)学校における子どもの読書環境、(2)学校図書館における「人」の問題、(3)地域の読書推進に果たす市民の取り組み・役割、(4)子どもの読書推進に必要な図書館の役割と課題などが明らかにされ、問題提起もされている。
今回のセミナーではこの提起をさらに進め、発表者と参加者で討議をすることによってより一層中身を掘り下げたいと考えている。
2004年10月3日(日) |
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受付 | 13:30〜 |
開会挨拶(理事長 塩見昇) | 14:00〜 |
趣旨説明(研究委員長 西村一夫) | 14:05〜 |
司会:狩野ゆき、村林麻紀(研究委員) | |
発表1.「いま、子どもの読書環境はどうなっているか」 松岡 要(日本図書館協会) | 14:10〜15:40 |
<休憩> | 15:40〜16:00 |
発表2.「公立図書館から見える子どもの読書」 田中里枝子(名古屋市立鶴舞中央図書館) | 16:00〜16:40 |
懇親会 | 17:00〜 |
2004年10月4日(月) |
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受付 | 9:30〜 |
発表3.「子どもの読書環境―学校図書館の現場から」 永井悦重(岡山市立御南中学校) | 10:00〜10:40 |
<休憩> | 10:40〜11:00 |
発表4.「子どもたちの読書の保障を目指して」 森崎シヅ子(熊取文庫連絡協議会) | 11:00〜11:40 |
<昼食・休憩> | 11:40〜13:10 |
討 議 | 13:10〜16:00 |