TOP > 大会・研究会等 > ブロックセミナー > 2013年度 > / Last update: 2014.5.5

日本図書館研究会 東海ブロックセミナー報告


1.経緯

2013年秋,日本図書館研究会から,東海地方でのブロックセミナー開催の打診が,東海ブロック評議員に対してあった。同評議員が中部図書館情報学会理事であったので,同学会にも協力を依頼し,研究発表会の要素も盛り込んで共催とすることで今回の開催に至った。
 当初,メインの講演者として筑波大学の吉田右子氏を予定して,広報も進めていた。ところが,直前になって同氏が急病で来られなくなったため,3.のような内容になったものである。

2.概要

テーマ:
図書館の今から未来へ―さあ,前を向いて行こう―

日 時:
2014年2月8日(土)13:30〜17:00
場 所:
愛知県図書館 5階大会議室
主 催:
日本図書館研究会
共催:
中部図書館情報学会

3.内容

◆発表:
「地域との連携を図る―なごやのグランパス瑞穂のグランパス―」田中敦司氏(名古屋市瑞穂図書館)
◎発表1:
「三重県立図書館改革実行計画「明日の県立図書館」」中川清裕氏(三重県立図書館)
◎発表2:
「広い市域でのBMによる学校支援について」畑中純子氏(郡上市図書館)
◎発表3:
「司書を身近に感じていただくために―ほんシェルジュ大賞の取り組み―」加藤晴生氏(名古屋市鶴舞中央図書館)

4.当日の経過

 田中氏の発表は,移転改築を控えた瑞穂図書館が,Jリーグのクラブチームとの連携と,それにとどまらず地域商店街などとの連携も進めている様子を示した。
 中川氏は,県民全体へのサービスをどのように進めるかを模索する中で,外部アドバイザーの協力を得ながら,現在の活動に至ったという示唆に富む事例を発表された。
 畑中氏は,広大な面積を持つ市域の中で,学校への支援をBMを使って行うという,行動力にあふれた活動について発表された。
 加藤氏は,司書の力をアピールする方法として,司書が書いた本の紹介文に市民が投票する形でグランプリを選ぶ,という取り組みについて報告された。
 それぞれに興味深い内容であり,質疑応答では,参加者から多くの質問と意見が出された。

5.最後に

 当日は大雪に見舞われ,発表者や参加者が会場に到着できるかさえ危ぶまれる状況であった。幸い,大きな影響はなく,無事開催することができた。
 吉田右子氏の講演を楽しみにされていた方も多かったと思われるが,2日前に生じたもので,訂正広報も一部しか間に合わなかった。この点はお詫びするよりほかない。
 しかしながら,遠方からの参加者も含め45名(当日参加6名を含む)の方にお越しいただけたので,開催の役割を果たしたのではないかと思う。
 なおこのセミナーについては,共催者の中部図書館情報学会が,詳しい内容を会誌55巻に掲載予定である。

(記録文責:田中敦司 日本図書館研究会東海ブロック評議員,中部図書館情報学会理事)