『図書館の発展を求めて:塩見昇著作集』
塩見昇先生古稀記念事業会編
2007.2, 467p, B5版
ISBN 978-4-87652-476-1
定価6,000円(税別)
2007年2月に塩見昇先生が古稀を迎えられるのを記念して、本書を刊行することになった。(中略)
塩見先生が図書館の世界に足を踏み入れて以来、47年が経とうとしている。その間、先生は日本の公共図書館の発展を運動と理論の両面から切り拓き、学校図書館に関わる人々を指導し、支えてこられた。本書は、その先生がこれまでに筆を執られた数多くの文章、あるいは各所で講演された講演記録の中から、残しておきたいもの(残しておくべきもの)で、なおかつ人目につきにくいものを中心に、先生とともにせんたくした24の論考を一冊にまとめている。(中略)さらに山口源治郎氏の執筆による解説と、渡邊隆弘氏の綿密な調査による「著作一覧」を併禄した。塩見先生の47年にわたる思索とその軌跡、および人物評論が凝縮された一冊である。
まえがき(編集・松井純子)より
目次
- まえがき(松井純子)
- 謝辞と収録作品について(塩見昇)
- 第1部:図書館論
- 「日本の図書館:戦後50年」(1985)
- 「図書館と社会教育」(1974)
- 「「読む自由」と図書館」(1990)
- 「子どもの権利条約と図書館の課題」(1994)
- 「司書形成における養成と研修」(1997)
- 第2部:公立図書館
- 「公立図書館づくりの進展と直面する課題」(2005)
- 「地域の情報拠点としての公立図書館」(2000)
- 「図書館づくり住民運動と地方自治」(1976)
- 「図書館運営への住民参加:図書館協議会など制度的参加を中心に」(1988)
- 「市民文化の創造:二つの市立図書館設置条例制定をめぐって」(1978)
- 「公立図書館経営の動向:効率,委託運営,司書の問題を中心に」(1995)
- 第3部:学校図書館
- 「教育としての学校図書館:教育課程の展開に寄与するために」(1995)
- 「いま、なぜ学図研か」(1986)
- 「教育の中身をつくる協働:学校図書館と公共図書館との連携の新展開」(2005)
- 「「司書教諭」像の構築と図書館教育の展開」(1998)
- 「学校図書館専門職員の整備・充実に向けて」(2000)
- 「学校図書館のこれからを考える:”人”の在り方を中心に」(2002)
- 第4部:図書館の自由
- 「社会的合意へ議論を:自由に読む権利を」(1997)
- 「収集方針の成文化・公開の意義と図書館の自由」(1989)
- 「図書館の自由における『利用者の秘密』」(1988)
- 「ジャーナリズムの倫理と図書館の自由」(2000)
- 「”図書館のラベルを追え”報道への疑問」(1986)
- 第5部:講演
- 「大学教育と教養:私の授業実践から」(2003)
- 「路を拓く:山と図書館」(2003)
- 第6部:解説:著作一覧
- 「解説 図書館をつくりだす人々と運動への熱い視線−塩見昇と図書館研究」(山口源治郎 27ページ)
- 「塩見昇先生略歴」
- 「塩見昇先生著作一覧」(渡邊隆弘編 419点)
- 初出一覧
- あとがき(川崎良孝)
- 発起人一覧