『図書館・図書館学の発展:21世紀初頭の図書館』
(『図書館界』350号記念特集号別刷単行本)
日本図書館研究会編集委員会編
2010.10, 337p, 26cm
ISBN978-4-930992-21-5, 定価4,000円(税別)
発行:日本図書館研究会 発売:日本図書館協会
概要
本会機関誌『図書館界』は、61巻5号(2010年1月号)をもって通巻350号を迎えました。本誌では、通巻50号ごと(すなわち8年半ごと)にその間の図書館・図書館学の発展を振り返る文献レビュー特集号を刊行してきました。350号はその7回目にあたり、2000年から2009年前半までを対象とした各領域の文献レビューと、約15年間を対象とした本会活動史を掲載しました。
本書は、この特集号を単行本化したもので、通巻351号に掲載された1篇を含む27本のレビュー論文を収録しています。さらに、レビュー対象論文を検索できる「執筆者索引」を付して、利用の便をはかっています。
21世紀の最初の10年の状況を総合的に映し出す1冊として、どうぞお役立て下さい。
目次
- 川崎 良孝
- 『図書館・図書館学の発展−21世紀初頭の図書館−」刊行に寄せて
- 松井 純子
- 文献レビュー『図書館・図書館学の発展』の刊行にあたって
1.総論
- (1) 山本 順一
- 図書館の法と政策に関する動き
- (2) 山家 篤夫
- 「図書館の自由」をめぐって
- (3) 嶋田 学
- 図書館像をめぐる論争〜理論と実践の建設的な融合を目指して
- (4) 高鍬 裕樹
- デジタル環境下の図書館
2.館種別状況
- (1) 新 出
- 公共図書館−図書館協力とネットワーク,県立図書館を中心に−
- (2) 飯田 寿美
- 学校図書館
- (3) 逸村 裕
- 大学図書館の課題
- (4) 青柳 英治
- 専門図書館の現状と課題
- (5) 坂本 博
- 国立国会図書館−2000年1月から2009年6月まで−
3.図書館経営と図書館員
- (1) 小池 信彦
- 図書館経営とアウトソーシング
- (2) 西村 一夫
- 図書館員論−司書の専門性と非正規職員問題
- (3) 横山 桂
- 図書館員の養成と研修
- (4) 桑原 芳哉
- 図書館評価
- (5) 中井 孝幸
- 施設計画と建築
- (6) 中沢 孝之
- 図書館の危機管理
4.図書館サービス
- (1) 田井 郁久雄
- 資料提供サービス
- (2) 井上 靖代
- 児童・YAサービス
- (3) 小林卓,杉本ゆか
- 「図書館利用に障害のある人々」へのサービス
- (4) 慈道 佐代子
- 情報リテラシーと利用教育−大学図書館と公共図書館−
5.図書館資料(情報源)
- (1) 山本 昭和
- 図書館資料の収集と選択−公立図書館蔵書構成論の理論的発展−
- (2) 湯浅 俊彦
- 出版流通と図書館−21世紀最初の10年間−
- (3) 南 亮一
- 図書館と著作権
- (4) 呑海 沙織
- 学術情報流通と大学図書館:学術情報基盤,電子ジャーナル,オープンアクセス
- (5) 矢野 正隆
- 資料保存
6.資料・情報の組織化
- (1) 渡邊 隆弘
- 書誌コントロールと目録サービス
- (2) 谷口祥一,鴇田拓哉
- 書誌情報とメタデータ:理論,ツールのわが国における展開
付.日本図書館研究会の歴史
- 志保田 務
- 日図研と最近15年の“図書館界”
引用文献の執筆者索引