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上海市図書館学会と本会の学術協定について

1999年10月10日理事会決定

以下は1999年時点の協定です。文中には1年間の試行とありますが、交流事業は今も続いています。
本会と上海市図書館学会との交流は、塩見理事長の個人的交流から次第に拡大し、1996年の日図研50周年記念大会には上海図書館副館長呉建中氏の招待と講演など次第に拡大してきました。1999年3月、来日された呉建中氏は日図研研究例会(講演会)として京都大学附属図書館で「東アジアの図書館事業」との題目で講演されました。

そのとき、たんなる人の交流だけでなく、いっそう継続的な交流の方法として、各々の機関誌の論文を相互に乗り入れるという具体案が提示されました。
そののち具体的な取り決めを協議し、日図研と上海市図書館学会とで以下のような内容の協定書を締結しました。主要な骨子は以下の2点です。

1.上海市図書館学会雑誌編集部は『図書館界』(日本図書館研究会機関誌)から毎年10部以内の論文を選んで、『図書館雑誌』(上海市図書館学会機関誌)に無料で掲載することができる。同じように、日本図書館研究会編集委員会は『図書館雑誌』から毎年10部以内の論文を選んで、『図書館界』に無料で掲載することができる。
要するに日図研編集委員会が上海市図書館学会の機関誌『図書館雑誌』から、毎年10部以内の論文を翻訳して『図書館界』に掲載できるということになります。

2.学術シンポジウムをはじめ、両団体の目的に合致する事業を共同で行うことができる。
ここでは両団体が柔軟で多様な取り組みができるように、包括的な文言で協力関係をうち立てました。

契約自体は1999年9月1日から1年間でいわば試行的な段階ですが、着実に協力関係を育てていきたいと考えていますので、会員の皆さんのご理解とご協力をお願いします。

なお上海市図書館学会は市レベルの図書館学会ではなく、全国レベルの図書館学会です。また日本でいうと、学会というよりもむしろ協会に近い団体です。また上海市図書館学会の機関誌『図書館雑誌』は月刊誌で毎号約50ページの雑誌です。

(事務局長:川崎良孝)