TOP > 『図書館界』 > 72巻 > 4号 > Last update: 2020.11.5
政治家・作家などの個人により作成・管理されたボーンデジタル資料(BD個人文書)は貴重な史料になりえ,英米の図書館・アーカイブズ機関では多数の収集事例を確認できる。だが,機関単位での所蔵・受入状況の実態までは判然としない。翻って日本ではBD個人文書に関する議論自体がなく,これは現代の個人文書を扱えていないことに起因すると推察される。そこで本稿では,まずはBD個人文書の所蔵・受入状況に関する比較可能な基礎データをえることを目的とし,日米の国立図書館における個人文書目録を対象とした内容分析を行う。
(しおざき りょう 聖学院大学)