TOP > 『図書館界』 > 71巻 > 1号 > / Last update: 2019.5.12
学校図書館は,児童文庫等と呼ばれていた過去から,戦後には「学校図書館」と呼ばれるようになってきた。しかし,現在でもなお公的文書で「図書室」の語も散見される。本研究では,学校図書館の呼称の用いられ方の現状を,教育施設,図書館,及び建築の各視点から検討し,呼称と機能の認識について考察した。呼称の相違は,学校図書館の機能の捉え方・認識の差を反映している。「専門」の「人」がいる「図書館」として認識されその機能が強化されるよう,「学校図書館」の語を徹底することが必要である。
(まいたに ゆうこ 関西大学等(非常勤))