TOP > 『図書館界』 > 71巻 > 1号 > / Last update: 2019.5.12
明治期日本における目録を巡る学説について分析した。その結果,西村竹間,田中稲城,和田万吉,太田為三郎などの図書館関係者の多くが,明治期においては,辞書体目録と分類目録のいずれが優れた目録の形式か,また,カード目録と冊子体目録のいずれが優れた目録の形式かを議論の中心としており,新しいツールである辞書体目録やカード目録を比較的肯定的に捉える学説が目立った。
(いまの そうすけ 京都大学工学研究科 吉田建築系図書室)