TOP > 『図書館界』 > 67巻 > 3号 > / Last update: 2015.9.12
本稿では,国立国会図書館「レファレンス協同データベース」参加館担当者への調査結果から,レファレンス事例データベース協同構築事業において,担当者がどのような意識を持ってデータ登録をおこなっているかについて考察した。その結果,担当者には事例データ登録を抑制するような「マイナス意識」があり,このうちとくに担当者にあるいは担当者の間に定着している意識が,事例「選択」の意識につながっていることが明らかとなった。この意識の改善と事例データ登録を促進するためのひとつの方法として,「職場内の研修」を提案する。
(たにもと たつや 羽衣国際大学)