TOP > 『図書館界』 > 66巻 > 3号 > / Last update: 2014.8.28
高等学校における学校図書館事務職員は,1967年の高校標準法改正によって定数化された。文部省が遺した『教職員定数標準法(公立高等学校)』の簿冊群などを検証すると,同省の当初案には,学校図書館に特定した教職員の定数化は含まれていなかった。学校図書館事務職員が法案に盛り込まれたのは,自治省との折衝を経てからである。自治省は,文部省が提案する事務室職員の増員に反対し,それが学校図書館事務職員の定数化に繋がった。また文部省内では,学校図書館法の改正による「学校司書必要数」の試算も行われていた。
(ともたに じゅんいち 徳島県立図書館)