TOP > 『図書館界』 > 64巻 > 5号 > / Last update: 2013.1.5
成果共有型ネットワークを活用した研修プログラムモデルを作成し,11の研修会に実験的に適用し,質問紙調査及び面接調査によって,有効性を検証した。その結果,モデルの特性としたハイブリッド形式,実務志向,原理強調,記録比較,意識向上の五つの性質いずれもが,参加者に受容されていた。とりわけ,事前課題として取り組んだ記録の比較が有用であり,コメント付与が参加者のモチベーションの向上に効果的であったことが確認できた。一方,所属図書館の規模や環境の相違に基づく制約に対して配慮する必要があることが認識された。
(おだ みつひろ 青山学院大学教育人間科学部)