TOP > 『図書館界』 > 64巻 > 4号 > / Last update: 2012.11.4
アメリカ図書館協会が『倫理綱領』を採択したのは,『図書館の権利宣言』の採択よりも半年早い1938年12月であった。しかし実務上でも研究上でも『倫理綱領』に注目されることは少なく,この状況は現在も続いている。本稿は『倫理綱領』の初めての組織だった改訂作業(1959−1962年)のプロセスを解明し,その過程で出現する議論,手続きや組織上の問題などを整理して提示する。
(かわさき よしたか 京都大学大学院教育学研究科)