TOP > 『図書館界』 > 63巻 > 1号 > / Last update: 2011.5.7
大学図書館における学習支援空間に着目し,主として北米で発展した学習図書館からインフォメーション・コモンズ,ラーニング・コモンズまでの学習支援空間の変遷について考察を行った。学習図書館は,学部学生数の急速な増加等を背景に,1950年代より北米で発達した学部学生用図書館であるが財政難を理由に,1970年代半ばをピークに衰退していった。インフォメーション・コモンズは,情報通信技術の急速な発達を背景として1990年代以降普及し,その後,学習支援サービスをワンストップで提供するラーニング・コモンズへと変容しつつある。
(どんかい さおり 筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
(みぞうえ ちえこ 筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)