TOP > 『図書館界』 > 62巻 > 3号 > / Last update: 2010.9.3
本論文では18世紀前半に飛躍的な発展を遂げたフランスの王室図書館について,当時の図書館長ジャン・ポール・ビニョン(Jean Paul Bignon)という人物の活動から考察する。
ビニョンの図書館長としての成果は広く知られているが,それ以前の文化機関での活動はあまり注目されてこなかった。そこで,館長就任以前の活動がどのように図書館改革に有効に生かされていったのかを検討することを通して,当時ヨーロッパ最大の図書館と言われた王室図書館がどのように改革されていったのかを総合的に理解する。
(なしろ くにたか 筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程)