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《論文抄録》
『図書館界』58巻3号 (Sept. 2006)

資料組織教育の再定義

目録法教育を中心に

倉橋 英逸

 コピー目録の普及と検索エンジンの出現により,図書館の中心的な知識・技術であった目録・分類は地盤沈下している。Googleは単にWeb資料だけでなく,印刷資料をも全文電子化を推進しており,これが成功すれば,図書館への影響は非常に大きい。他方,学術機関の出版と保存を融合する機関リポジトリが実用段階に入り,図書館がその運営の主体となることが期待されている。
 本稿はこのような図書館の状況を背景に,米国における図書館の目録と図書館情報学の目録法教育の変化を踏まえ,日本の資料組織教育における目録法教育のあり方を再検討する。

(くらはし えいいち 前 関西大学)