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《論文抄録》
『図書館界』58巻6号 (Mar. 2007)

電子ジャーナルのアーカイビング:

論点,動向,将来展望

後藤 敏行

 標題の事柄を,文献および事例に基づき整理・分析した。論点には,誰がアーカイビングを担うのか,どの段階のファイルがアーカイビングの対象になるのか,いつ誰がアーカイブにアクセスできるのか,アーカイブの財源をどこから調達するか,がある。既存のアーカイブには,Portico,オランダ国立図書館,LOCKSS,その他の第三者アーカイブや,法定納本制による対応があり,あり方は多様であるといえる。既存のアーカイブのあり方は多様である。今後は,それらの連携協力や,途上国の電子ジャーナルをアーカイビングの対象にすること,個々の機関による貢献,等が求められると考えられる。

(ごとう としゆき 青森中央短期大学,筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程)