TOP > 『図書館界』 > 57巻 > 2号 > / Update: 2005.7.12
無線ICタグ(RFIDタグ)の技術は現在,ユビキタス社会を実現する要素技術として,書籍流通を始めとして商品流通の様々な場面でその活用が期待されている。本稿では、図書館での導入メリットを概観した後、そこに見出されるセキュリティ問題として、無線ICタグ自体のセキュリティと無線ICタグ上のデータのセキュリティとがあること、そしてそこに3つのトレードオフ関係が見出されることを指摘した。さらに,ネットワーク環境の視点から,無線ICタグの論理データ形式に着目し、その運用モデルについて考察した。
(きた かついち 大阪市立大学大学院創造都市研究科)
(むらかみ やすこ 梅花女子大学文化表現学部)