TOP > 『図書館界』 > 56巻 > 4号 > / Update: 2004.11.28
本稿では,大学図書館の図書館利用教育のうち,人文・社会科学分野の主題別情報探索法指導における主題知識について取り上げた。利用教育における主題知識は,各主題の利用資料の把握が重要であると考え,研究者を対象とした利用者研究から,主題へのアクセスモデルを作成し,検証を行った。
検証の結果,人文科学は分野固有の特性があるが,社会科学は研究手法やテーマによる違いがあること,研究者と学生の資料利用には,質や深さに違いがあることが示唆された。今後は,このモデルを念頭に置いた実践事例の評価を行うことが課題である。
(いとう(むらかみ)さちえ 関西学院大学図書館)