TOP > 『図書館界』 > 55巻 > 5号 > / Update: 2004.1.15
1924年4月開館の長野県下伊那郡千代村立千代図書館は,その館則と細則によって,開館当初村の青年たちによる自主的な運営が認められていた。しかし村当局はこの館則・細則の改定によって,青年たちから図書館の運営権を剥奪した。
千代図書館はその後,「改正図書館令」によって県立長野図書館の強力な統制下におかれる。1939年1月には,「優良図書館」表彰を機会にして,一部蔵書の廃棄が行われた。
(おぐろ こうじ 作新学院大学)