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《論文抄録》
『図書館界』52巻6号 (March 2001)

日本の公共図書館の生産関数の推定

田村 肇

 本研究の目的は,公共図書館の生産関数の形を明らかにすることである。生産関数という用語が示しているように,このような研究は,図書館の経済学の1トピックである。
1993年度の関東1都6県の公共図書館に対して,それぞれ生産関数の推定を行っている。生産関数の形式としては,CES生産関数モデル,Box‐Cox変換推定モデル,対数線形型モデル,コブ・ダグラス型生産関数モデルを採用し,推定を行った。
その結果,多くの場合は対数線形型モデルがもっともデータの当てはめが良好であることが明らかになった。