《論文抄録》
『図書館界』51巻5号 (January 2000)
フィルターソフトとアメリカ公立図書館
川崎 良孝
アメリカ公立図書館は1990年代後半から,利用者にたいしてインターネット端末を提供してきた。それと同時に,特に性的に赤裸々な資料と子どもの端末利用について懸念が表明され,フィルターソフトを導入する館も多くなっている。本稿はフィルターソフトについて各館での苦情の出所,図書館の対応,フィルターソフト是非の諸論を紹介する。そしてフィルターソフトについて考えておくべき論点と事実を提示する。