《論文抄録》
『図書館界』51巻3号 (September 1999)
フィルターソフトとアメリカ図書館協会
川崎 良孝
アメリカ公立図書館では利用者用インターネット端末を提供する図書館が圧倒的に多くなってきた。それに伴って、特に未成年者の利用にまつわる知的自由の問題が生じている。
本稿ではフィルターソフトに対するアメリカ図書館協会の基本的姿勢を明らかにする。1996年1月採択の『図書館の権利宣言』の解説文『電子情報、サービス、ネットワークへのアクセス』を起点に、アメリカ図書館協会の基本方針を紹介しつつ、問題の所在を明らかにする。