国立情報学研究所を通じた『図書館界』のオープンアクセス化について
日本図書館研究会理事会
追記(本格スタート)
2010年12月から2011年2月中旬にかけて順次更新をいただき、51巻1号(1999.5)以降の本文がすべてCiNiiに搭載されました(2011.2.20)。
下記利用条件のとおり、刊行から2年経過した号はオープンアクセス(無料公開)、最近2年分は有料公開(ただしCiNii個人アカウントを持つ本会会員は無料)です。
当会機関誌『図書館界』(以下『界』)について,本年11月〜12月ごろより,国立情報学研究所(以下NII)の論文情報ナビゲータCiNii(サイニィ)を通じて全文公開を開始します。これによって,だれでもCiNiiで検索した『界』論文の本文全体をパソコンの画面上で読んだり,印刷したりダウンロードしたりできるようになります。
利用条件
利用条件は、以下の通りです。
- 刊行から2年まで
- 有料公開(1論文あたり課金)
日図研会員:無料、非会員:577円、PPV利用:1,050円
- 刊行後2年以上
- 無料公開
- 公開開始(本号)は2010年11〜12月ごろの予定です。(以後,刊行後2〜3ヶ月のちに電子化・公開となる見込みです。)
- 51巻1号(1999.5)まで遡って公開を予定しています。(この部分の電子化完了は,平成23年度となる見込みです。)
これまでの経過
2009年度評議員会において,「『界』バックナンバーをネットで公開できないか」との意見をいただきました。これを契機に,理事会において電子化に関する条件等を確認・検討し,2010年6月までに以下のように集約しました。
- オープンアクセス化により『界』の可視性を高め,より広く読まれる環境を作ることができる。
- NII-ELS(国立情報学研究所電子図書館事業)への参加により,当会側のコスト負担なしで電子化が可能である。
- ただし,刊行後一定期間は有料公開とする。
- バックナンバーについては,投稿規程改定により当会に著作権が帰属するようになった51巻(1999)以降を対象とする。
有料期間の利用について
CiNiiにおける有料コンテンツの利用ルールはかなり複雑ですが,大まかには以下の通りです。
- 前述の通り当会会員は最新号から無料で閲覧できますが,これには「CiNii個人アカウント」が必要です。
- 「個人アカウント」は,所属機関(大学等)がCiNiiのサイトライセンス契約を行っている場合は無料ですが,そうでない場合は登録料(2,100円/年)が発生します。登録時に日図研会員であることを申請し,承認を受けることで会員価格が適用されます。
- 有料価格の「非会員」は個人アカウントを取得した場合の,「PPV(Pay per View)」は個人アカウントを取得せず一時的に利用する場合(日図研会員・非会員問わず)の価格です。
- 利用条件詳細は,CiNiiサイトの「ご利用区分について」を参照ください。
有料期間や料金などの条件設定は,当会の意思により年度単位で変更可能です。利用状況やご意見をふまえながら,必要な見直しを今後も検討していきたいと考えています。ご質問・ご意見等がありましたら,当会事務局までお寄せください。
(担当理事:西村一夫・前川敦子・渡邊隆弘)