TOP > 大会・研究会等 > 研究大会 > 2013年度 / Last update: 2013.2.2
申込締切を 2月9日(日) まで延長しました。当日参加も可能ですが、準備の都合上できるだけ事前にお申し込みください。
日本図書館研究会2013年度(第55回)研究大会を,下記により開催します。
例年どおり,1日目に個人発表とグループ研究発表を行い,2日目は「人と人,人と資料が出会う場としての図書館」をテーマにシンポジウムを行います。
多くの方が参加されることを期待します。
申込締切を 2月9日(日) まで延長しました。当日参加も可能ですが、準備の都合上できるだけ事前にお申し込みください。
2014年2月15日(土) |
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受付 | 9:15〜 |
開会挨拶(理事長 川崎 良孝) | 9:45〜9:55 |
個人研究発表(発表15分・質疑5分) 司会:阪上 宏一,田村 俊明(研究委員) | |
1.図書館界における法学的知る権利論の受容と最適化 福井 佑介(京都大学大学院 教育学研究科) |
9:55〜10:15 |
2.教育会図書館の社会的意義−滋賀県八幡文庫(1904〜1909)を中心に− 嶋崎 さや香(京都大学大学院 教育学研究科) |
10:15〜10:35 |
3.大正期日本図書館協会に対する総裁徳川頼倫の貢献−「特別預金利子」を中心に− 長坂 和茂(京都大学工学研究科桂化学系図書室) |
10:35〜10:55 |
4..市教育委員会からの委託も:掛川市子どもの読書活動を考える会の10年 鈴木 嘉弘(掛川市子どもの読書活動を考える会) |
11:10〜11:30 |
グループ研究発表(発表20分・質疑10分) | |
1.FRBRモデルに基づくマンガ資料の目録レコード類の考察 「マルチメディアと図書館」研究グループ(村上 泰子,米谷 優子,川瀬 綾子,北 克一) |
11:30〜12:00 |
<昼食休憩> | 12:00〜13:00 |
2.“高齢者への図書館サービス”の講義メニュー:考察と展望 図書館サービス研究グループ(立花 明彦,志保田 務,石井 莉乃) |
13:00〜13:30 |
3.千葉県立図書館「ひかり号」利用者の分析:1940−1950年代を中心に オーラルヒストリー研究グループ(石川 敬史,大岩 桂子) |
13:30〜14:00 |
4.学校図書館専門職員(学校司書)の養成についての考察 図書館学教育研究グループ(岡田 大輔,松崎 博子,柴田 正美) | 14:00〜14:30 | <休 憩> | 14:30〜14:45 |
5.エレメント・セットと語彙から見たRDA理解 情報組織化研究グループ(和中 幹雄) |
14:45〜15:15 |
6.WWWから見た大学図書館ラーニング・コモンズの現状 筑波研究グループ(逸村 裕,呑海 沙織,松野 渉,下山 佳那子) |
15:15〜15:45 |
7.大学図書館における学術機関リポジトリの意義 大学図書館研究グループ(土出 郁子,赤澤 久弥,呑海 沙織) |
15:45〜16:15 |
その他報告等 | |
図書館研究奨励賞(担当理事 志保田 務) | 16:20〜 |
会務報告(事務局長 前田章夫) | |
交流会(阪南大学3号館 コミュニティプラザ) | 17:00〜19:00 |
2014年2月16日(日) |
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受付 | 9:30〜 |
テーマ設定の趣旨(研究委員長:前川 敦子) | 10:00〜10:10 |
司会:赤澤 久弥,河西 聖子(研究委員) | |
発表 | |
久野 和子(愛知学泉短期大学) 「「第三の場」としての図書館」 | 10:10〜10:50 |
呑海 沙織(筑波大学) 「ラーニング・コモンズ再考」 | 10:50〜11:30 |
礒井 純充(まちライブラリー提唱者,森記念財団,大阪府立大学) 「本で人とつながる,まちライブラリーの取り組み」 | 11:30〜12:10 |
<昼食休憩> | 12:10〜13:10 |
末次 健太郎(伊万里市民図書館) 「『伊万里をつくり 市民とともに育つ 市民の図書館』−伊万里市民図書館の取り組みについて」 | 13:10〜13:50 |
杉野 築(岡山市立中央図書館) 「地域に密着し,一人ひとりのくらしとまちづくりに役立つ図書館−岡山市立図書館の取り組みについて」 | 13:50〜14:30 |
<会場設営> | 14:30〜14:40 |
討議(途中休憩を含む) | |
司会:渡邉 斉志 コーディネータ:日置 将之(研究委員) | 14:40〜16:30 |
近年,情報のデジタル化,ネットワーク化が急速に進展したことにより,図書館の役割や機能についても一定の見直しが求められている。そのようななかで,人が集まり,交流する「場」としての機能に注目が集まっており,実践も増えてきている。例えば,大学図書館では学生が集い,学びを共有する場であるラーニング・コモンズが大きな広がりをみせている。また,公共図書館では,図書館という空間や所蔵資料等を介して,人と人とを繋げる取り組みが増えており,図書館づくりに市民が参画し,開館後も図書館に集って共に育てる試みも出てきている。そのほか,「まちライブラリー」に代表されるような,図書館の枠を超えた,書物を介した新たな人的交流に関する取り組みも生まれてきている。
もちろん,図書館が本来有している資料を収集・整理・保存して利用者に提供する機能は,依然として重要である。しかし今後も,図書館を取り巻く環境が大きく変化していくと予想されるなかで,その存在感を維持し,高めていくためには,従来の枠組みにとらわれない取り組みの展開も必要であると考えられる。
このシンポジウムでは,前半で「場としての図書館」に関する理論のほか,大学図書館で注目されている取り組みについて紹介する。また,図書館ではないが,本を介した出会いの場を提供するユニークな取り組みについても紹介する。後半では,地道に活動を継続し,実績を残している公立図書館の仕事を紹介する。その上で,図書館が担うべき役割や機能について改めて議論し,未来の図書館のあり方について考える一助としたい。