TOP > 大会・研究会等 > 研究大会 > 2010年度 / Last update: 2010.2.6
設定した〆切は過ぎましたが、引き続き2月14日(月)までお申し込みをお受けしています。当日参加も可能ですが、事前お申し込みいただけると事務処理上助かります。
日本図書館研究会2010年度(第52回)研究大会を,下記により開催します。
例年どおり,一日目に個人発表とグループ研究発表を行い,二日目は「次代を切りひらく図書館の挑戦」をテーマにシンポジウムを行います。
確かな研究発表と多面的な議論で豊かな催しとなることを願っております。多くの方が参加されますことを期待します。
以下のことについて必要な場合は,その旨具体的にご記入ください。
2011年2月19日(土) |
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受付 | 9:15〜 |
開会挨拶(理事長 川崎良孝) | 10:00〜10:15 |
司会 :寒川登、前川敦子 | |
個人研究発表(発表15分・質疑5分) | |
1.「公共図書館の学校支援:学校図書館支援センター推進事業を中心に」
永利和則(福岡県小郡市立図書館) | 10:15〜10:35 |
2.「所沢市立所沢図書館における「コンビニエンスストア図書取次事業」について」 川目奈都子(明星大学通信教育課程)・二村健(明星大学教育学部教授) | 10:35〜10:55 |
グループ研究発表(発表20分・質疑10分) | |
1.「新しい目録規則から得られるもの:機械可読性の視点から」 情報組織化研究グループ(渡邊隆弘) | 11:00〜11:30 |
2.「電子書籍の諸相、そして図書館」(仮題) 「マルチメディアと図書館」研究グループ (湯浅俊彦、村上泰子、北克一) | 11:30〜12:00 |
<昼食・休憩> | 12:00〜13:00 |
司会 :赤澤久弥、田村俊明 | |
3.「司書養成課程科目において学校図書館についてどう教えてほしいのか現場からの提言」 学校図書館研究グループ(狩野ゆき) | 13:00〜13:30 |
4.「省令科目の成立に影響を与えた諸要因について」 図書館学教育グループ(川原亜希世、松崎博子) | 13:30〜14:00 |
5.「「児童サービス論」養成実態調査2」 児童・YAサービス研究グループ(中西美季、井上靖代) | 14:00〜14:30 |
<休憩> | 14:30〜14:45 |
6.「子どものための選書を目指す―知的自由を持ち権利と意志を持つ子どもたちへ―」 読書調査研究グループ(加藤ひろの) | 14:45〜15:15 |
7.「大学図書館のラーニング・コモンズにおける学生アシスタントの可能性」
大学図書館研究グループ(呑海沙織、溝上智恵子) | 15:15〜15:45 |
8.「森博 図書館実践とその思想 静岡県気賀町立図書館時代の活動を中心に」
オーラルヒストリー研究グループ(奥泉和久) | 15:45〜16:15 |
9.「「図書館情報資源」と資源組織化、図書館サービスにおけるポリシーの再確認」
図書館サービス研究グループ (杉山誠司、常世田良、家禰淳一) | 16:15〜16:45 |
その他報告等 | |
図書館研究奨励賞(担当理事 山本順一) | 16:50〜 |
会務報告(事務局長 西村一夫) | |
交流会(大学キャンパス内) | 17:30〜19:30 |
2011年2月20日(日) |
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受付 | 9:15〜 |
テーマ設定の趣旨(研究委員長:志保田務) | 9:40〜9:50 |
司会:川ア千加、前田章夫(研究委員) | |
発表 | |
小西和夫氏(大阪市立中央図書館) 「市立図書館の改革:知識創造型図書館へ」 | 9:50〜10:30 |
西野一夫氏(日本図書館協会) 「日本図書館協会の国政レベルへのアッピール」 | 10:30〜11:10 |
<休憩> | |
畠山珠美氏(国際基督教大学図書館) 「大学図書館改革の方向性」 | 11:20〜12:00 |
長尾 真氏(国立国会図書館) 「NDLの近年の活動成果と今後の展望」 | 12:00〜12:40 |
<昼食・休憩> | 12:40〜13:40 |
討議(途中休憩を含む) 司会:赤澤久弥、川ア千加(研究委員) コーディネーター:前田章夫(研究委員) | 13:40〜16:40 |
国・地方公共団体の図書館政策、図書館活動の将来が見通しにくい状況があります。この状況を克服し、図書館から図書館サービスの意義と重要性を国政、地方行政に対して強くアッピールしたいと考えます。また各館種図書館の力ある活動を確認、振興しようとこのシンポジウムを企画しました。
現実に積極的な展開が行われています。
日本図書館協会は国会議員へのロビー活動を展開し過疎法の図書館への適用を実現しました。また図書館評価に関するマニュアルの作成を図るなど、新しい「図書館の望ましい基準」を活かす方策を立てようとしています。
活発な発言を続ける長尾真館長のもと国立国会図書館は、所蔵資料の電子化、「レファレンス協同データベース」、「遠隔研修」など施策面で充実化を示しています。また新しい統合検索システム「国立国会図書館サーチ(開発版)」を設け、NDL−OPAC、「ゆにかねっと」、電子化資料を統合的に検索し、検索結果からディジタルコンテンツや所蔵機関、オンライン書店などの入手先へ案内するシステムを考案・公開しています。
大学図書館では、学習空間としての図書館機能が強く求められ、ラーニング・コモンズの設置が相次ぐ中、デジタル情報を含む多様な資料・情報を使いこなすリテラシーの獲得が課題となっています。図書館員の情報リテラシー教育への参画も積極的に展開され、専門職としての職務の高度化が求められています。
公共図書館では、知識基盤社会における地域の知識・情報拠点の機能を生かした“ビジネス支援”や“行政支援”などの課題解決支援サービスの展開がある一方、著作権法改正を活かし障害者サービスを進展させる方途を探っています。また、子どもの読書活動推進では学校図書館との連携活動の実践例が光ります。一方Amazon、Googleなどの動きは、読書環境を変化させ、文献・情報の流通システム、図書館サービスの一端に影響を及ぼすと考えられます。この面は、本年度図書館学セミナーでの議論に繋ぎたいものです。
教育基本法が「教育振興基本計画」の立案・実行を政府に課して3年。国民読書年と向き合った図書館界は、この計画にどのようにかかわったか、文字・活字文化振興法、子どもの読書活動の推進に関する法律等にも着目し、顧慮を欠くことができません。
こうした多様な状況に立ち、当シンポジウムが次代の図書館サービスを切り開くきっかけとなることを期待します。