TOP > 大会・研究会等 > 研究大会 > 2004年度 > / Last update: 2004.12.24
申込〆切は過ぎましたが、当日のご参加も可能です
日本図書館研究会では毎年研究大会2日目にシンポジウムを開催しています。
本年の第46回(2004年度)研究大会では、神戸市立図書館との共催シンポジウムとして、参加費無料(シンポジウムのみの参加の場合)で開催いたします。
本シンポジウムに、会員はもとより、多くの方が参加されますよう期待しております。
2005年は阪神・淡路大震災から10年目に当る。この間、台風による水害や地震など各地で災害が発生しており、図書館もその影響をさまざまに受けている。とりわけ昨年は、度重なる台風による浸水等の被害が続き、また昨年10月の新潟県中越地震では図書の散乱やスプリンクラーの誤作動等で多くの図書館が休館を余儀なくされるなど、特に災害の多い年であった。
こうした災害によって多くの住民が被災したり、図書館が影響を受けて休館したり、また図書館員も被災者になるということがおこっている。ライフラインの復興が最優先されるべきことであるが、同時に、阪神・淡路大震災の時に行われた地域外からの図書館への復興支援や子どもたちへのお話ボランティア活動、被災者への情報提供活動など、図書館としてできるさまざまな取り組みも行われてきた。
当研究会ではすでに第37回研究大会(1996年2月)において「震災から一年:図書館の働きを考える」と題したシンポジウムを行った。10年たった神戸の地で再び、災害時における図書館、図書館員の果たす役割について考えてみたい。
今回のシンポジウムでは、まず、阪神・淡路大震災時の神戸市立図書館の対応について、10年目の現在から振り返った包括的な報告をしていただく。次いで、2003年7月の宮城県北部連続地震、2003年7月の遠賀川水系における7.19水害という2つの災害での経験について現場の報告をしていただく。さらに、震災関係資料の収集に取り組む図書館の報告をしていただき、その後参加者全員で十分な討議を行いたい。
2004年2月21日(月) |
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開会挨拶(神戸市立中央図書館長:伊川一男) | 10:00〜10:10 |
テーマ設定の趣旨(日本図書館研究会研究委員長:西村一夫) | 10:10〜10:20 |
司会:寒川登、谷嶋正彦(日本図書館研究会研究委員) | |
報告 | |
1.「阪神・淡路大震災から学んだこと」 松永憲明(神戸市立北図書館) | 10:20〜11:10 |
2.「宮城県北部地震から学んだこと」 加藤孔敬(矢本町立図書館) | 11:10〜11:50 |
<昼食・休憩> | 11:50〜13:10 |
3.「本を求める市民と他自治体図書館からの援助」 東野善男(山田市立図書館) | 13:10〜13:50 |
4.「震災記録を収集・保存し、将来に役立てる」 渡邊隆弘(神戸大学附属図書館) | 13:50〜14:30 |
討議 | 14:50〜16:300 |