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第5回国際図書館学セミナーの開催について

(ご案内)

日時・場所 / 設定趣旨 / 日程表 / 参加要項

 第5回国際図書館学セミナーを,下記の要領で開催します。

 日本図書館研究会はこれまで,上海市図書館学会との相互協定にもとづき,2001年の第1回国際図書館学セミナー(於:上海)をスタートに,過去4回のセミナーを開催してきました。

 今年は上海での開催となります。上海図書館のみなさんと交流し,中国の図書館事情を知るよい機会です。奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

テーマ:
図書館法を考える
日程:
2007年10月17日(水)〜19日(金)
会場:
上海図書館
上海市淮海中路1555号

テーマ設定の趣旨

 5回目を数える国際図書館学セミナーの共通テーマは,「図書館法」です。

 日本では昨年教育基本法が改正され,社会教育法や図書館法への様々な影響が懸念されています。また中国においては,図書館関連法の今後の整備に向けて,日本や韓国の図書館法を参照したいとの趣旨が示されています。今回のセミナーは,法制定の理念に立ち返りつつ,新たな情勢のもとでの図書館法について考えるチャンスです。

 今回は日本側4名,中国側6名の計10名が発表を行い,2日目後半にはそれぞれの発表内容をふまえたシンポジウムが行われます。日本側の発表として,まず塩見昇氏が,図書館と法,図書館法の制定経緯と現在,これからについて概括的に述べます。次に広島女学院大学の金智鉉氏が,韓国の図書館法について現状と課題を述べ,神奈川県立図書館の横山道子氏が,日本の図書館法の特徴と内容,論点について報告します。さらに大阪市立大学の北克一氏が,図書館を取り巻く情報環境の変化を巨視的に取り上げ,社会情報基盤としての公立図書館の課題と将来を展望します。


セミナー日程

〈1日目〉10月17日(水)

上海図書館見学10:30〜11:30
    <昼 食>11:30〜13:00
開会挨拶13:00〜13:10
日本側講演1.「図書館整備の法的根拠:その意義と現況,課題」
塩見 昇(大阪教育大学名誉教授)
13:10〜14:10
中国側講演1.「中国図書館事業発展の立法環境」
陳 伝夫(中国図書館学会副理事長,武漢大学情報管理学院副院長・教授)
14:10〜15:10
中国側講演2.「上海近年の文化立法」
瀋 國明(上海市人民代表大会常務委員会法制工作委員会主任,上海社会科学院副院長・教授)
15:10〜16:10
    <休憩>16:10〜16:30
日本側講演2.「韓国の図書館法:現状と課題」
金 智鉉(広島女学院大学)
16:30〜17:30
中国側講演3.「国家意思主導下の社会知識保障体制及び公共図書館の制度建設」
厳  峰(金陵図書館)
17:30〜18:30
懇親会19:00〜

〈2日目〉10月18日(木)

日本側講演3.「日本の図書館法概説:主な内容と論点」
横山 道子(神奈川県立図書館)
10:00〜11:00
中国側講演4.「上海公共図書館法制構築の現状,問題及び対策」
金 暁明(上海図書館)
11:00〜12:00
    <昼 食>12:00〜13:00
中国側講演5.「『政府情報公開条例』の実施が中国図書館立法に与える機会及び啓示を簡論する」
黄 仁浩・瀋 紅(上海大学図書館)
13:00〜14:00
日本側講演4.「“Web2.0”時代の知識情報基盤としての公立図書館」
北 克一(大阪市立大学)
14:00〜15:00
中国側講演6.「中国『ネット情報伝送保護条例』の立法」
李 超平(浙江大学ネットワーク資源管理系教授)
15:00〜16:00
    <休憩>16:00〜16:10
全体討議16:10〜18:00
閉会挨拶18:00〜

〈3日目〉10月19日(金)

上海図書館スタッフとの交流および上海観光 

参加要項

参加費:
無料
宿泊:
図安ホテル(図安大酒店) 上海市高安路1号(上海図書館内)
宿泊日:10月16日(火),17日(水),18日(木)の3泊
宿泊希望者は,9月10日(月)までに下記へご連絡ください。(実費は参加者の負担となります。)
参加申込:
9月22日(土)までに下記へメールでお申し込みください。
参加申込・問い合わせ先:
国際交流担当・木下みゆき
miyuki@dawncenter.or.jp *「@」は半角で